水系が育む豊かな食文化

鮎跳ね みすず蕎麦の会
鮎跳ね

天竜川水系は、鮎の遡上が盛んな河川として古くから知られ、清流の良質なコケで育った鮎は独特の香りがあり「香魚」とも呼ばれ、上品な味わいが特徴。 三峰川を含め天竜川水系では、友釣りなどを楽しむ釣り人が多く夏の風物詩に。近年、天竜川には多くのダムが建設されたため、天然鮎の遡上に影響が出ていることもあり水系では、河川の漁業協同組合が中心となって稚魚を放流、放流された鮎も多く生息し、下流域は天然鮎の穴場に。放流は、例年4月下旬から6月上旬にかけて行われ、今年も4月24日に南箕輪村と伊那市の天竜川で放流され解禁間近し?

代表的な美味しい鮎料理
〇一般的なもので鮎の塩焼き

鮎本来の味を楽しめるアユの塩焼きは定番料理。均一な塩振りが美しい焼き上がりを左右。鮎全体にまんべんなく、少し粗めの塩を振るのが基本。塩を振る前に、鮎の水分をペーパー等でしっかり拭き取り、焼き工程で塩が溶け出し、鮎の旨味を閉じ込めるように焼く。(尾びれなどに塩を指先で多少多めに盛ると焼き上がりの形、見栄え良くなります)

鮎の塩焼き
鮎の塩焼き

〇鮎の背越し(お造り料理)

背越切り
アユの背越し
背越しお造り
背越しお造り(氷皿)
背越し切り
アユ背越し細切り

※背越しの調理法

滑り落とす
水で滑り落とす

刺身用として「鮎の背越し」があり、先ず新鮮なうちに鮎の表面の滑りを水道水でよく洗い落とします。

背越切り
大将の背越し包丁捌き

次に骨ごと薄切り後、氷水でよく鮎締め(寄生虫への対策)、盛り付けて酢味噌など食すると独特の食感と風味、川魚ならではの味わいを堪能できます。

氷水締め
背越し切り後、氷水締め

〇鮎蕎麦
小さめの鮎を醤油、砂糖、みりんなどでじっくりと時間をかけて煮込んだ鮎の甘露煮。骨まで柔らかく食べられ、甘辛い味わいはご飯のお供やお酒の肴にぴったり。名人の信州蕎麦の食材として活用されますが、当地では蕎麦に使用する場合、鮎の頭部を切り取ったものが提供。

他の料理法としては、サクサクとした食感鮎の風味が出る天ぷらや 焼いた鮎をご飯と出汁で煮た鮎雑炊も滋味深く体にも優しい鮎料理として好まれ、天竜川の清流で育った鮎は、伊那地方の人々の食生活に豊かな恵みをもたらし、様々な料理として受け継がれています。

塩焼き完成
アユ塩焼き完成

日々、地域の食文化の継承に力を注ぐ蕎麦打ち名人(日本料理免許皆伝)の自慢の鮎塩焼き、背越しを肴に美味しい地酒「夜明け前」等、地域の味を!!

背越し
アユ背越しお造り

はかない鮎の恋(鯉)物語の夢見小話

鮎は寿命1年の“年魚”とも呼ばれ、天竜川の鮎、今旬も端午の鯉のぼりに憧れる鮎、願いかなわず、はかない鮎の恋(鯉)となった悲恋、落ち鮎の一席です。

みすず蕎麦歓迎
鮎の甘露煮・地酒「夜明け前」で一杯!!

お話の続きは、みすず蕎麦の若大将と地域の食文化、在来種そば等々大いに「夜明け」まで語り合いましょうか!! 「みすず蕎麦の会」に是非ご来店を!!

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