お供えの食文化

お供え みすず蕎麦の会
お供え

お盆は、各地に様々な食文化や行事があり、ご先祖様が浄土界から現世にやって来て、現世との愛の架け橋となり親睦を深める大切な時間、13日を迎え盆、16日を送り盆とされております。

当地でも地域の自然の恵みを活かしたお盆のお供え料理を作り、ご先祖様に感謝を込め、お持てなしのお供え準備をします。

お盆は、里芋、ニンジン、ゴボウ、レンコンなどを醤油や出汁で煮たり、 ほうれん草や小松菜などを茹でて醤油や鰹節で味付けしたおひたし、油揚げ(厚揚げ)の産地でもあり野菜と一緒に煮込むことが多く、「そばがき」や「おそば」、キュウリや茄子等の夏野菜の漬け物、焼き茄子おやき等をお供えするのが一般的。

お盆飾
お盆お供え

信州特産のぶどう、桃、梨など旬の果物をお供え、また先祖の霊が往復する精霊馬(しょうりょううま)として、きゅうり(馬)とナス(牛)を盆花、供物を置く盆棚に供えます。お盆に祖霊(先祖の霊)が、帰って来る際、安全に乗れるように前脚と後ろ脚に楊子等をキュウリに刺し、また馬に見立てたナス牛も同様。お盆が終わり、祖霊が浄土界へとご帰還の際にご利用。しっぽ(尾)には、とうもろこしの先端、毛の部分を付け見立てて活用。行きは馬、帰りが牛は、ご先祖の霊に、『早く来てください』『帰りはゆっくりとお戻りください』という願いを込めて。

お供えする甘い「おはぎ」「ぼたもち」関するお話(豆知識)

春のお彼岸は牡丹の花「ぼた餅」、秋のお彼岸、萩の花「おはぎ」に、どちらも「もち米」と常食の「うるち米」とを混ぜて炊き、丸めて餅にします。大差は、餅を包む「あんこ」にあり。「おはぎ」は粒あん、「ぼたもち」は、こしあんで餅を包み、秋のお彼岸には、収穫直後の小豆を使用し、食感的に小豆の皮が柔らかく皮が残る粒あんに。一方、春の「ぼたもち」の小豆は、収穫から時間経過、乾燥して固く、粒あんでは皮が口に残り食べづらいため、「こしあん」にしてを使用。形状的には牡丹に似せて丸く大きく、対し「おはぎ」は、細長い花びら状の俵形に。春分の日は、自然をたたえ、生物をいつくしみ、秋分の日は、祖先を敬い亡くなったお彼岸に欠かせないお供え物であるおはぎには、ご先祖様を敬い、供養する気持ちが込められています。

地域の食文化の伝承に甘党の蕎麦打ち達人の皆様方も大いに奮闘か!!

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