「青紫蘇餅(あおじそもち)」

青紫蘇餅は、つきたての餅を青じそ(または赤じそ)の葉で挟んだ、シンプルながらも爽やかな味わいの郷土料理。特に夏の時期に食べられることが多く、また、地域によっては夏の土用やお盆の行事食に!


真夏の炎天下、滴る大汗、植木の剪定、草むしり作業に奮闘。最中、大きく育った青紫蘇の香り。早速、収穫作業、青紫蘇餅作りへと‼️
◎餅米の準備



必要量の餅米を洗米、冷水に一晩、浸してから、水切り、蒸籠等による蒸し工程を経て、餅つき工程(我が家は家庭用餅つき機を使用、途中、何回か手水を加水)、ふっくら餅に仕上げます。
◎青紫蘇
収穫した青紫蘇をよく水洗い、水切り





手のひらの青紫蘇の上にほぼ丸めた餅を置き、更に別の青紫蘇を被せて包み込みます。洗って水気を切った青じその葉で、丸めた餅を挟みます。餅の表面に紫蘇の表が張り付くように挟むのがポイント。


できたての餅は柔らかく、フライパンを活用、軽く焦げ目を付けてそのまま食べ、時間が経ってから食べる場合は、 醤油や砂糖醤油をつけて食べると紫蘇の風味と醤油の塩気、または砂糖醤油の甘じょっぱさが絶妙に合います。 紫蘇の葉には殺菌作用があるため、餅がカビにくくなるという合理性も持ち合わせています。このため、保存性にも優れていると言われています。

青じそより香りは若干弱めですが、梅干し用の赤紫蘇も紫蘇餅に加工。何より色味が美しい。赤紫色は強い抗酸化作用を持つポリフェノールの一種、アントシアニンの色で、赤く発色、カロテン、人参よりも多く、β-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、口や鼻、のどや肺、胃腸などの粘膜を健康に保ち、美肌、免疫力の向上にも効果。体力が低下しがちな夏に摂りたい栄養素の一つ。また炭酸水、蜂蜜、レモン等を加えてジュースにも加工され重宝。

今日も一日お疲れ様でした。遠くに南アルプス山系を眺めながら一杯、如何、涼しいそよ風が何とも言えぬほど癒されます。
郷土、信州伊那地方に伝わる蕎麦文化、各食文化を大切に明日への活力の源に!!
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